新規カテゴリーとして、トラックベースのキャンピングカー制作を計画中。
その第一弾プロトタイプとして実用最大サイズと思われる、2トンワイド超々ロングのトラックでデモカー制作に取り掛かる。
まずは、パネルバントラックそのままの状態での【移動・車中泊場所・観光スポット駐車場等々】、様々なシチュエーションで試運転してみた。
トラックのスペック
全長 705㎝
全幅 222㎝
前高 330㎝
目的地は道路事情が比較的ゆるめと思われる富山・石川・福井エリアにした。
8時40分に山梨県の自宅を出発。
走行1時間半ほどで中央道双葉SAにて早めの最初の休憩をとった。
今まで2トンクラスのトラックは運転したことがあるがこのサイズは初めてなので、休憩はまめにして慎重に走行することにした。
高速道は1時間ほど走ってみたが、さすがに高速道は余裕だ(^^;)
12時に長野道姥捨SAで昼食。
若干緊張気味で運転したためか、
お腹が空いたので、ガッツリとから揚げ定食。
気分は、令和の「トラック野郎」だ!
奥さんが小布施で栗のスイーツを食べたいというので、長野道小布施SAで、また休憩。
こんなに休憩しまくりのドライブでいいのだろうか・・・
トラックだから「ゆっくり・のんびり」がいいのだ。と言い聞かせて、
とにかく急がずゆとりの走行を決め込む。
最初に目に着いた「栗みつソフト」を購入。
小さい栗が3かけらトッピングされたソフトクリームだ。
大きな栗型の最中が愛嬌がある。
ポスターの写真の半分くらいの栗のかけらが3つほど載っていて、栗みつはとても少量で存在感薄し・・。
あまり特徴は無いが、まあ、ふつうに美味しい。・・かな・・。
気を取り直して、「栗ポン」という昔ながらの雰囲気の栗スイーツも買ってみた。
こちらのは栗本来のほんのりした甘みがあり、素朴な味わいで想像以上に、かなり美味しい。
栗の食べ方で一番おいしいかもしれない。天津甘栗のように表面が固くならず、しっとりしているのが良い。
そして殻が割れているので食べやすいというのもポイント高し。
地元のテレビでも紹介されている人気商品とのこと。納得だ。
これは本気でおすすめしたい逸品!
1時30分に信州中野IC降りて、下道に降りる。
やはり高速道よりも若干緊張ぎみ。
5時 道中にあった道の駅あらいを休憩がてらに偵察。
なんとなくだが、トラック旅では道の駅があるたびに立ち寄りそうな予感がしてきた。
特に女性にはコンビニでトイレを借りるより、道の駅でこまめにトイレ休憩を取るのが安心だ。
トラックでも100%停められる道の駅への安心感が半端ないのだ。
道の駅あらいは大規模でお惣菜、鮮魚、精肉など多数、コインランドリーもあり、長期車中泊にはうってつけだ。
駐車場ではトラックスペースがとても広く、
今後、日本海方面への宿泊スポットの有力候補確定。
夕方、事前に調べておいた日帰り温泉「金太郎温泉」に隣接された「カナルの館」へ。
グーグルマップの航空写真で駐車場が広いのを確認していたのだが、混雑を避けてピーク時間より早めに訪問。
思惑通りに広い駐車場の端のほうにトラックを停めることができた。
今後も航空写真で事前のチェックは必須になりそうだ。
「カナルの館」は貸し切り風呂があり、ゆっくりと運転の疲れを癒すことができた。
9時 ホテルルートイン魚津にチェックイン。
まだトラックの荷室は加装していないので、今回の旅はホテル泊だ。
ネット予約の前に、電話で駐車場にトラックが停められるかの確認が必要なのがめんどうだが、今は普通のトラックなので、キャンピングに加装するまでは仕方ない。
しかし、なんとシュールな画だ。。
よりによってホテルの入り口の真ん前に場所を確保してもらったので、
ドーーーーーんと居座っている感が半端ない。
エントランスの屋根も結構ギリギリ・・
このトラックは高さ330㎝なので、今後は車高もかなり気にしながらの走行になるだろう。
トンネルは国道や大きい県道はまず問題はなさそうだが、やばいのは鉄道の高架下。
たまに2.8mなんてところもあるから油断大敵だ。
ホテルの隣がこの地方で人気のラーメンチェーン店「8番ラーメン」だったので、ここで夕食にした。
ここは国道8号沿いに展開する有名チェーン店で、以前に一度寄ったことがる。
最初はなんで8番なのか分からなかったが、国道8号線沿いに展開していると気づき、なるほど~!と思った思い出がある。
その時は塩ラーメンにしたので、今回は醤油とみそにしたが、あまり特徴が無いように感じた。
ここは塩が美味しいようだ・・・。
(なるとの8模様が愛嬌がある 笑)
翌、10月21日(水)
近場で駐車場が広そうな観光スポット、「特別天然記念物 魚津埋没林博物館」を見学。
やはり、観光バスが寄りそうなスポットは手堅い。
バスエリアではなかったが、駐車場は広く平日なのでガラ空き。 無事駐車スペースを確保可能できた。
施設の屋上からトラックの屋根の上を始めて見ることができた。
ちょうど海を見るための有料望遠鏡が備えてあったので、
それを使ってトラック屋根の細部をチェックすることができた(笑)
そうでもしないと、屋根の上を見ることなんてめったにできないので、良い機会だった。
魚津埋没林博物館は河川氾濫と海面上昇によって埋没したスギ源泉林跡を、
工事の先に発見された当時の姿のまま保存している施設。
魚津湊建設時に2000年前の原生林が発見されたその場所に地下水を満たした水槽を作っており、
水槽の上や横面からスギの様子をつぶさに観察できる。
ほの暗い展示室に巨大な蛇のようなスギの根が横たわる姿は想定外の大迫力。
しばし言葉が出てこない・・奥さんは「こ、怖い・・・」としばしフリーズ。
確かに怖いんだよな・・。
薄暗い巨大な水槽内にこれまた巨大な曲がりくねった大木の根が横たわっているのだから・・。
しかし不気味さに慣れてくると、水槽に近づいて細部を観察したり
横面から水面に映る逆さスギを楽しむ余裕も出てきた(^^;)
博物館には富山の名物・蜃気楼についての紹介もしていて、道の向いには「海の駅」という道の駅っぽい施設がある。
こちらの駐車場に移動したが、こちらも広大な駐車場が整備されており、蜃気楼が見えるシーズンはかなり人手が集まるようだ。
蜃気楼をイメージした石の渋いモニュメントがあったのでトラックと一緒に写真を撮ってみた。
蜃気楼のモニュメント【風の地平線】(魚津出身の彫刻家大成浩氏作)
大きな石像と四角いトラック・・妙にトラックがかっこよく見えてきた。
左下画像は博物館の展望台から海を臨む景色。
右下画像は魚津丸食堂の向いにある漁港組合の建物。とてもレトロでいい感じだ。
12時 この駐車場から徒歩圏内に魚津丸食堂という評判の良さそうな店を見つけたので、トラックは博物館Pに停めたまま、徒歩で移動。
食堂の建物は古い建物をリノベしたおしゃれな空間だ。
1階はテイクアウト、食堂は海を見渡す2階にあり、スタッフの接客もとても感じが良い。
注文したのは刺身定食、漁師飯のバイ飯定食。単品でアジフライ。
刺身は新鮮で甘み歯ごたえ共に素晴らしい(刺身が小さいのがやや残念)
バイ飯はバイ貝の炊き込みご飯で、地元の漁師飯なのだそう。
アジフライはサクサクで期待を裏切らない味。
他に甘エビがどっさり乗った甘エビ丼も人気のようで、隣の席では甘エビ丼がテーブルに4つ鎮座し、まるで花が咲いたような華やかさだ。そっちも旨そう・・・(旅行先でも、隣の芝生は青い・・(^^;))
再訪して今度はぜひ甘エビ丼を是非食べたいものだ。
腹ごしらえがすんだので、しんきろうロードを南下。
2時 【道の駅 雨晴海岸】に立ち寄る。
ここは大型車エリアが3台分しかなく、繁忙期は停められないかもしれない。
新しい道の駅のようだが、駐車場スペースが極端に狭いのは、道の駅としていかがなものか・・。
奥さんが地元の作家さんの絵皿を購入していた。
しかし女性というのはなんでこんない食器が大好きなのだろうか?
地元の作家という一期一会はわかるが、ここで食器を買うか??と思ってしまう(^^;)
道の駅の目の前に道路と線路が日濾して走っており、踏切を渡ると景勝地として有名な雨晴海岸。
あいにくの曇天で見えなかったが、晴天時は海と立山連峰を望むらしい。
立山は観れなかったが、3階のテラスからの海沿いの線路の眺望も旅情を感じられて素晴らしい。
能登半島の付け根を東から西に横断して道の駅 のと千里浜へ向かう。
しばらく走り、石川県【道の駅 のと千里浜】に到着。
ここまで富山郊外の一般道は特に不安な個所は無く安心に走れた。
この道の駅は砂浜を車で走れることで有名な千里浜なぎさドライブウェイのすぐ近くにあり、
ドライブウェイの玄関口のような位置付けのようだ。
入り口付近に砂のオブジェがあり、「砂推し」な感じがひしひしと伝わってくる(笑)
このあたりの砂浜の砂は粒子が細かくて詰まっているにで、車が走ったり水で固めて砂像が作りやすいらしい。
駐車場には車のタイヤに付いた砂を落とすシャワーが設置されており、無料で利用できるのが嬉しい。
RVパークもあるので、次回はトラックを完成させて宿泊してみたい。
足湯もあるので、ドライブの休憩にもお勧めだ。
建物は明るく綺麗。
2015年にジェラート日本チャンピオンになったパティシエの店があり、本場イタリアンスイーツが堪能できる。
ピスタチオのジェラートを食べたが確かに濃厚な味わながら後味はさっぱりとしていて、美味しい。
道の駅を休憩して、いざ千里浜なぎさドライブウェイへ!
約5トンのトラックで走るのは若干勇気がいるが、観光バスも走るのだから大丈夫であろうと、慎重に走り出した。
いざ走り出したら不安な感じはなくなり、心の中でひゃっほーっ!と叫んでいた(笑)
今まで乗用車では何度も走ったことがある道だが、重量感・高座面高・広い窓からの眺めというトラックの走りは独特で、悪路(実際は悪路じゃないが)を走破するパリダカ的な冒険心をくすぐられる開放感がある。これは初めての感覚だ。
楽しくて病みつきになりそう(笑)
この浜で一泊したら気分爽快だろうなとも考えたが、さすがに一晩停めっぱなしではスタックの心配もある・・
でもここで迎える朝日は最高だろうな。。と妄想しながら、2往復も走ってしまった(笑)
この日は福井市内のホテル泊。
トラック可能な駐車場があるホテルを探すのもやってみるとどうにかなるものだ。
夕食はホテル近くの「ヨーロッパ軒」で。
福井のソウルフードであるソースカツ丼の老舗らしい。
薄めの肉に目の細かいパン粉をまとい、酸味のあるさっぱりとしたソースがしっかりとしみ込んでいて、旨い。
普通のカツとは触感が全然違い見た目よりあっさりしていてとても食べやすい。
女性でもペロリと食べられるソフトなカツ丼だ。
若干弱ってきた中高年の胃袋にも優しい(笑)
翌日午前中は越前海岸・越前岬と海岸にそってゆるゆるドライブ。
トラックの荷室の後部観音扉を全開にしてみる。
もともとついていた断熱材が散乱しているが(^^;)、荷室内からの景色は開放感があっていい。
これは絶対に架装時に活かしたい。
越前岬の駐車場には岬をモチーフにした演歌が作曲されており、この地は演歌世界観に似合うのだなと実感(笑)
(川中美幸さん(越前岬)、伍代夏子さん(雪中花)、金沢明子さん(夢越前)のパネルがなんともいい味を出している。噴水が稼働するそうだが、行ったときは全然動かず・・
愛染明王洞・水仙廼社(あいぜんみょうおうどう・すいせんのやしろ)は洞穴にある神社。縁結びの神様だそう。恋愛成就、家庭円満をはじめ、男女間の煩悩を救い和らぐ相を約束する神として、親しまれているそうだ。
近くには岩が門のような姿をした「呼島門」があり、車を降りてちょっと散策するには良い場所だ。
呼鳥門は昔は鳴鳥門トンネルとして国道が通過していた。今にも崩れそうなので、信じがたいが・・
最後は水仙の景勝地として有名な越前岬灯台。
周囲は水仙ランドとして整備されており、開花シーズンはさぞかし壮大な花のじゅうたんが広がるのだろうと想像できる。
お昼に【道の駅 西山公園】に寄り道。
つつじの名所の西山公園、レッサーパンダが人気の西山動物園に隣接した道の駅。
鯖江のレジャースポットを総括したよう
な場所のようだ。
大型車の駐車場は道の駅に電話連絡した後に自分でポールを
外して駐車するシステム。
中止すべきは、利用時間が9時から18時までの限定で、夜間は駐車禁止だった。こんな道の駅もあるのか・・
ここでは「吉川ナス」を地域の特産品として推しているようで、野菜売り場でたくさん売れていた。
奥さんはそのナスを味わえるご当地バーガーの【吉川ナスバーガー】を食べた。
感想は「モスバーガーの季節限定メニューとかにありそうな、軽くてヘルシーなバーガー♪」だそうだ。
地元の辛味をマヨネーズにまぜたソースがアクセントになっていて、女性に受けそう。
男性にはちょっと物足りなさそうなので、おろしたっぷりの越前そばと「西山ミンチ」をいただいた。
奥さんは隣接する動物園でレッサーパンダを見たがっていたが、私はひそかなミッションがあったのでこちらを優先させてもらった。
そのミッションとは、鯖江で眼鏡を買う事!
鯖江と言えばいわずとしれた眼鏡の聖地。
今までの眼鏡がちょうど古くなってきたので、ぜひここで作ってみたいと思っていたのだ。
というわけで、道の駅からほど近い【めがねミュージアム】に突撃!
ミュージアムの駐車場は狭かったが空いていたのでなんとか入ることができた。
建物はシンプルで内観はシャープでモダンな感じ。
有名人も多数訪れているようで色紙がずらりと並んでした。
館内は鯖江における眼鏡の歴史や眼鏡つくりの工程などを紹介している展示スペースと、めがねの販売コーナーがある。
私はシンプルで飽きが来ないデザインをチョイス。
なかなか良い買い物ができた。
翌日は福井県最大の観光スポットと言っても過言ではない【福井県立恐竜博物館】へ。
こういう大きなスポットは総じて駐車場も広大。
ということで、トラック駐車もなんなくクリア。
でも業者感がハンパなく、かなり浮いていた(^^;)
博物館は想像以上にたくさんの展示物があり大人も十分に楽しめた。
恐竜の全身骨格展示は圧巻で、ほかにも植物の化石や地球の成り立ちを示す珍しい鉱物の展示など、時間に余裕をもって訪れるのをおすすめしたい。
実際私たちも3時間以上滞在していた(笑)
ランチがまだだったので、博物館を出た後に少し走り【道の駅 九頭竜】で軽く麺類をいただく。
ここにも恐竜の動くオブジェがあり、福井県の恐竜熱の高さを感じる。
ここで岐路に向い、高速に乗る。
いつもだったらまだもう少し下道を走りながら地方色を楽しむところだが、トラックだと早々と高速に乗ってしまう自分がいる・・。
これはまだ自分がトラックに慣れていないからか、トラックあるあるなのか、今後どうなるか自分でもわからない部分だ。
この後【ハイウエイオアシスみのかも】に寄り、休憩タイム。
しらさぎ物語という最中アイスと、先ほどの道の駅で買っておいた揚げ餅を淹れたてのコーヒーでいただく。
実にのんびりしている。
今回の旅を総括すると、トラックだとすべてがのんびりとした運行になり、気持ち的にもゆとりが出てくる、
次から次へと観光スポットを巡るアクティブな旅ではなくて、経由地の数を絞ってその分、途中に多めの休憩を挟むようなスケジュールがあっているようだ。
逆に言えばそのようなスケジュールが可能であれば、大きなトラックベースのキャンピングカーならではのゆとりある車中泊旅が楽しめるだろう。
最後の経由地は浜名SAのシャワー。
長距離トラックドライバー御用達のシャワーブースだ。
女性用もあるので奥さんも利用しているが、結構お気に入りの様子。
「SAでシャワーというのも、ある意味【非日常】。
風呂上り(シャワーだが)にベンチで涼みながらご当地ソフトにパクつくのも旅の醍醐味」なのだとか・・(笑)
実際はソフトクリームで終わらずに、浜松のご当地グルメの石松餃子とノンアルで旅の締めくくりとした。
今回のシュミレーション旅を終えて、トラックベースのキャンピングカー作りはアリだと確信した。
トラック最大の魅力である真四角の広大な荷室を車中泊仕様に架装して、ゆっくりのんびり大型船クルーズのような旅のスタイルを楽しもうと思う。