全長7m超のキャンピングカーで行く 丹後半島・兵庫横断の旅

春になってやっとトラックの設備が8割くらい終わったので、5泊6日の車中泊旅に出かけることにした。

(残り2割の作業はエアコン、洗面所のドア、後部観音扉の内側につけるガラスのドア)

今回のコースは、まず一気に京都丹後半島の西側で日本海に出てそこからが観光スタート!

兵庫県を一直線に南下して大阪を通り抜けて和歌山県の海岸を西から東に向けて走り抜け、名古屋経由で岐路につく1700キロを走破する中距離旅だ。

 

初日は午前中にスタートし、途中のSAのコンビニでスマホホルダー(ナビでスマホを使用しているから)や、筆記具などの備品を買いがてらまめに休憩をとって、東名高速を名古屋方面に進む。

夕食はずっと運転だったのでパンチが利いたものを食べたくなって、静岡SAの【ラーメン炙り】で、濃厚なラーメンを食べた。

炙りチャーシューは期待通りの旨さだった。

 

その後も走り22時頃に名古屋の刈谷ハイウエイオアシスでに到着。

ベーカリーで翌朝用のパンを買ってすぐに寝ることにした。

 

全長7mのトラックなので当然トラックエリアに停めたのだが、トラックエリアはすでにほぼ満車状態(^^;)

やっと空きを見つけて駐車できたが、周囲を見ると自家用車エリアにたくさんのトラックが侵入していて、中にはハイエースのキャンピングカーの真横でアイドリングで寝ているトラックもいる・・しかも荷台は冷凍車(冷凍用のエアコンがハンパなくうるさい)で、これはさすがにハイエースが気の毒だった(^^;)

私のトラックは断熱をしっかししているので防音も結構きいているはずなので、想像以上に音を遮断してくれていた。

多少の音は気になったが疲れもあってすぐに熟睡できた。

SAで泊まるときはトラックの騒音は避けて通れない課題だったので(しかも自分もトラックエリアに停めなくてなならないから)、無事クリアできて、一安心!

 

翌朝は買っておいたメロンパンと車内で入れたドリップコーヒーでささっと朝食をすませた。

コーヒーは電気ケトルで沸かした。2口のガスコンロも設置しているのだが、電気ケトルだと火を使わないので車内に湿気や熱が籠もらないので、朝はささっとお湯が沸かせて奥さんに「使いやすい!」も好評価だ。

昨晩はあれほど多かったトラックも朝にはほとんどいなくなっていて、静かな朝食タイムを過ごせた。

まだまだ先は長いので、朝食はささっとすませて先に移動する。

 

朝の名古屋港。

名古屋港の景色もトラックならではの視界の良さで、奥さん的にはトラックのお気に入り要素の一つのようだ。

こういう景色が見れるのなら多少の乗り心地の悪さは目をつぶってもらえるようで、ほっとした。

 

鈴鹿SAで朝シャワーを浴びて、さらに進む。

京都大阪を通るエリアは朝の通勤時間帯だったせいか、少し渋滞気味だった。

 

京都縦貫道に入り、京丹波PAに隣接している【道の駅京丹波】で休憩。

惣菜や地元食材がたくさん揃っている。食に特化した道の駅だ。

トラックにはレンジが装備されているので、昼食用にここで弁当や総菜を買った。

あとトラック旅1回目なので、これから道の駅のスタンプを集めようとスタンプ帳も買った。

 

奥さんは黒豆ソフトを堪能。少し粉っぽい感じだが豆の風味は味わえたそうだ。

天橋立ICで高速を降りた。

【天橋立】は以前に来たことがあるので、今回はスルーすることにした。

行ったとしても天橋立ロープウェイ周辺は道も狭くて混み入っていたので、トラックでは身動きがとりにくいだろう。

 

海岸線に沿って少し走って天橋立の北岸に位置する食事処【橋立海産センター】で昼食を食べた。

反対側はかなり寂しくトラックでも走りやすい。

一押しの海鮮丼(写真奥が並で手前が上)をオーダーした。甘エビやブリが美味しかった!

海鮮の土産コーナーもあったが、あまり魅力的な品が見つからず、食事のみの利用にした。

そこから丹後半島の付け根を横断するように西に移動して夕方に【小天橋葛浜海水浴場駐車場】に着いた。

ここはグーグルマップでアタリを付けておいた場所で、海を見ながらのんびりできそうなスポットだ。

想像通りに人は少なく景色は最高! 近くにトイレもあるという理想的な環境だ。

 

ここで荷室後部の観音扉を全開にして、海の景色を楽しむ!

向かい合わせのソファでくつろぎながら外の景色を見渡せる。

これがやりたくて、後部をこのレイアウトにしたといっても過言ではない!

あぁ~! ここまでトラック運転してきたかいがあった(笑)

(まだ製作途中なので壁の意匠が未完)

このトラックのコンセプトは【暮らすように旅する】で、トラックは【別荘】という位置づけ。

 

この浜が想像以上に落ち着ける場所だったので、もう今日はこのままここで宿泊することにした。

 

トラックの屋根には3畳ほどの木製テラスを設定してあるので、高さ3.3mからの景色も十分に楽しんだ。

おそらく通常の家の2階ベランダよりも高いと思う。

かなり、非日常を味わえるのでソーラーパネルの数を減らしてでもテラスを付けて良かったと思う。

最近は琵琶湖テラス、清里テラスとか【テラス観光】のような【○○テラス】が流行っているがここは好きな場所に出ラスが置ける【どこでもテラス】だ(笑)

 

テラスからの眺望を楽しんだ後はな、道の駅で買った【ばらずし】と【黒豆とうふ】で海を見ながら晩酌、から~の夕食タイムに突入!

早めの夕食だったせいか夜に小腹が空いたので、PAで買った【名古屋どてめし】を湯煎して上にスライス玉ねぎを乗せたものと高級柿ピーをアテに少しだけ呑みながら、ネット配信を視聴。

そして眠くなり、そのまま就寝・・(笑)

 


 

翌朝、昨日の移動の疲れもすっかり取れてSAで買った卵でTKG!

知多半島のエビせんを食べて育った鶏の、ミネラルとアミノ酸たっぷりの【海老もっこり】という、黄身がほんとうにもっこりとた美味しい玉子を満喫。

ほかには昨日の黒豆とうふの残りと、家から持ってきた納豆ときゅうりの酢の物で、シンプルな朝食を楽しんだ。

このトラックには65リットルの冷蔵庫を設定しているので、奥さんは家の冷蔵庫から総菜や野菜など、「置いていったらダメになっちゃうから」とバンバンとトラックの冷蔵庫に詰め込んできていた。

だから外食続きにならないようにこういうシンプルな車中めしも挟み込んでいける。

中高年の胃袋にやさしい食生活を送れるのが、うれしい。

食後も11時頃まで海岸でまったりと過ごして、11時頃ようやく次の目的地へ向かう。

トラックで行けるかどうか際どい立地の古き良き温泉街【城崎温泉】で、外湯めぐりだ!

歴史ある温泉街はとにかく道が狭くて駐車場も少ない。

不安だったが、これもシュミレーションと思って頑張ってみた。

 

一応グーグルマップでロープウェイ駐車場にアタリは付けていたが、実際はかなり際どかった・・

その駐車場は温泉街の一番奥にあり、途中で対向車の車とすれすれの場所が数か所あり、ヒヤヒヤしながら奥に進む。

先に進めなくなったらちょっと洒落では済まない雰囲気・・・

休日だったので車もそれなりに埋まっていたが、無事に駐車できた(^^;)

 

行ってみれば、何とかなるものだ。が、これで過信するといつか痛い目に合いそうな予感・・(^^;)

やはり古き良き温泉街は全長7mのトラックには【運が良ければ楽しめるレベル】のようだ、

城崎温泉は開湯1300年という歴史ある温泉地で、兵庫の奥座敷的な人気の温泉街のようだ。周囲には関西弁が飛び交っている。

石造りの太鼓橋に柳の木という旅情ある風景。

外湯めぐりが有名で、1300円の共通チケットを買うと7軒ある共同浴場を巡ることができる。

途中でトラックに戻って休憩を挟みながら、4軒の外湯に入ることができた。

この休憩を挟めるところが車中泊車のメリット。

冷たいジュースを飲んでゴロリとベッドに横になると、ついつい30分くらいうたた寝してしまったりした。

(これが最高に気持ちいい)

 

立ち寄った湯は、道智上人が一千日祈願して湧き出したという城崎温泉の起源である【まんだら湯】、銭湯のような唐破風屋根が特徴の【一の湯】、傷ついたコウノトリが傷をいやしたという伝説が残る【鸛の湯】、柳の仕方ら湧いたという伝説が残る【柳湯】だ。  どれも個性的で良かったが私は一番小さくて渋い雰囲気の柳湯が一番のお気に入りだ。

 

湯めぐりの合間に土産物店を何件か巡り、奥さんはこうのとりをモチーフにした置物を買っていた。

この近くに有名なコウノトリの飛来地があるのでので、こうのとり推しの商品もいくつかあった。

 

あとはノスタルジックな雰囲気のJR城崎温泉駅方まで散歩して、今日の夕食用の弁当や海鮮食材も仕入れた。

駅前の売店で【かにずし】と【丹波牛の牛めし】と晩酌用の甘エビ、ホタルイカをゲット。

奥さんは食後のデザートにいちご大福も買っていた(^^;)

最後の湯から出たときには4時を過ぎていたので、コンビニに寄って缶ビールを仕入れて、今日の宿場【道の駅神鍋高原】へと向かう。

城崎温泉は想像以上に楽しめ、たしか近くにRVパークもあったはず。おすすめの温泉街だ。

 

【道の駅神鍋高原】に到着し、湯上りの雰囲気が覚めぬうちに、晩酌タイム。

さきほどの城崎温泉街で買った弁当と甘エビ、ホタルイカをつまみながら、2種類の弁当をシェアした。

どれももちろん期待を裏切らない味だ。

特にかにめしのかにが旨かった。さすが日本海の王者!

 

奥さんはどちらかというと料理が好きというタイプではないので、今後も食材を買って車内飯を作るというより、かなりの頻度でご当地の弁当や総菜をレンチンする確率が高そう。トラックにはかなり立派なキッチンを作ったのに・・(^^;)

まあそれはそれで、ご当地の味が楽しめるので楽しいだろう。

翌日は【玄武洞ミュージアム】に行った。

国の天然記念物【玄武洞】の入り口にあり、レストラン&カフェ、但馬の土産&ミュージアムショップ、各種体験コーナーを併設している。

ミュージアムでは世界中の宝石・奇石・化石・鉱物などレアな展示物もあってみごたえばっちり! 特に絵のような模様が入った岩に見入ってしまった。まるえ風景画や花のように見える模様は本当に興味深かった。

奥さんは豊岡の地場産業「豊岡杞柳細工」の体験工房で小さなかごを作って楽しんでいた。

ミュージアムの見学が終わって、道の向い側にある国の天然記念物【玄武洞】に行く。

160万年前の火山活動により生まれ地形で、世界で最初に地磁気の逆転が発見された場所なのだとか。

いかにもタモリが好きそうなジャンル(笑)

ガイドさん(有料)の楽しい解説を聞きながら、柱状節理の奇観の見入ってしまった。

約160万年前の噴火で噴出されたマグマが冷されて玄武岩溶岩の厚い層が形られ、河川の侵食により玄武岩塊がむき出しとなったそうだ。

ここの玄武岩はマグマが冷却される際にできる節理が多かったので、人々により採掘され、その跡が洞窟として残った。という事で、この洞窟は自然が作ったものではなく採掘された跡地なのだとか。

周囲の家庭で漬物石として使われたり、城崎温泉の大谿川護岸などでも利用されているとのこと。

知ってたら昨日もっと注意深く城崎温泉の大谿川護岸を見たのに(笑)

玄武洞のほかに、青龍洞、白虎洞、南朱雀洞、北朱雀洞の洞窟が点在しており、周囲は玄武洞公園として整備されていた。

特に地質に興味が無くても十分に楽しめるおすすめスポットだ。

似ているるが、上の写真が玄武洞で下が青龍洞。

規模は玄武洞が勝るが節理の美しさは青龍洞の方が素晴らしい。

次のスポットはもっと南下したところにある【こうのとりの郷公園】。

ここは国の特別天然記念物である「コウノトリ」の保護、育成、野生復帰の施設で、野外で飼育されているコウノトリの観察もできる。

実はその日は定休日。わかっていたのだが、もしかしたら自然飼育しているこうのとりの姿が見れるかもしれないと寄ってみたのだ。

トラックを停めて、施設の裏山上空を見ると、大きめなトリが飛んでいる!

もしかしてコウノトリでは??

真相はわからなかったが、心の中であれはきっとコウノトリだ!と信じて、このスポットを後にした。

昼過ぎて腹ペコだったので、【道の駅 ようか但馬蔵】でランチにした。

但馬鶏のから揚げ定食をオーダー。

ジューシーでボリュームもあって大満足。

 

すぐ近くにCMでブレイクした雲海の城【竹田城跡】があるのだが、せっかくなら雲海の出やすい時期や時間にしっかりフォーカスして訪れたいので、今回はパス。

 

近くの【道の駅 フレッシュあさご】にも寄って、奥さんはねぎアイスを購入・・。

特産品の岩津ねぎというのを使用しているらしい。岩津ねぎをググってみると、白ネギと青ネギの中間で甘みや香り、柔らかさが特徴のよう。

アイスとの相性は・・・正直微妙な感じ(^^;) 普通に美味しいバニラアイスにしか感じなかった・・(笑)

 

さらに南下して、開鉱1200年という歴史ある【生野銀山】に行く。

【近代化産業遺産認定】【日本の地質百選】【国の重要文化的経験選定】と肩書な並ぶ地味ながら価値ある史跡のようだ。

実はネットで【超スーパー地下アイドル 銀山ボーイズ】というネタを見ていたので、微妙な施設かと思いきや、しっかりと見所満載のスポットだった。

銀山ボーイズというのは、要は鉱山内の復元マネキンに昭和のデパートにあるようなマネキンを使っているので、鉱山には場違いなイケメン揃いになっている様子を村おこしの話題にしたプロジェクトだ。

まあそんな遊び心も嫌いじゃない(笑)

でも鉱山の内容は本当にしっかりしいて、手彫りの江戸時代から機械化された昭和までの掘削の様子をリアルに見ることができるなど、大人の社会見学として満足できるものだった。

鉱山入り口付近の山に1000本近くも群生している【ヒカゲツツジ】という黄色いツツジがちょうど満開で綺麗だった。

夕方に【道の駅 銀の馬車神河】に着いた。少し早いがこの先の道の駅は少し距離があるので、ここで宿泊することにした。

 

夕食にはまだ早いので、昼間に寄った【道の駅 ようか但馬蔵】で買った【朝倉山椒のロールケーキ】でコーヒータイム。

生クリームに山椒が練りこんであり、後味がさっぱりしたクリームになっている。

スポンジ生地はしっとりしていてパクパク何切れでも食べたくなるナイスな味。

生野銀山でお土産に貰ったポストカードを眺めながら、今日1日を思い返してゆっくりくつろいだ。

このポストカードは地元の学生が1枚何時間もかけて鉛筆で描いたそうだ。良い旅の記念になった。

5日目の朝。

車内は少し冷えていたので、積んでいた地位酒の石油ファンヒーターを点けて、室温25度になり快適。

ガスコンロにフライパンで買っておいたパンと【海老もっこり】の目玉焼きで朝食。

この程度の料理なら一口サイズのポータブルIHを積んでおくと便利かもしれない。

 

昨日は玄武洞公園と生野銀山とアクティブに動いて、風呂に入れなかったので、今日はちょっといい値段の貸切風呂でまったり過ごすことにした。

【延羽の湯 野天閑雅山荘】と、ちょっと漢字が読めないような立派な温浴施設だ。

4種類の湯を順番に湯浴みする古式釜風呂というのがウリのようだが、せわしなく入るよりゆっくり夫婦水入らずが良かったので、家族風呂を利用した。1時間4500円とちょっと値が張るが、露天風呂に小さな個室が備わるというかなり贅沢なつくりで、丁運よく1時間の料金で2時間利用できるというキャンペーン中だったので、良しとした。

 

2時間貸切風呂に入るというのはそれはそれで体力を消耗するものだ・・。

湯上りはサービスのかき氷で夕涼み。

3時を過ぎて猛烈に腹が空いたので、【道の駅 みき】で、ご当地グルメの【鍛冶屋天丼】をがっついた。

これはこの地方の鍛冶職人が体力増強のために良くて食べていた、タコとナスをメインとした「鍛冶屋鍋」と呼ばれるすき焼きをアレンジしたメニュー。

特製の熱々鉄鍋に天つゆをジュ―ーッと掛けていただく一品。地元メディアでも紹介された人気メニューらしい。

 

奥さんは天丼をチョイス。

どちらも腹ペコには嬉しい満腹メニュー。

郷土色も楽しめてなかなか良かった。

三木は昔から鍛冶屋で有名な地のようで道の駅2階には地域の金物物産館のような展示即売コーナーがあった。

地味だが私のように製造関係の仕事をしている人間には興味深かった。

遅めの昼食が終わるともう5時。

ここ先はノープラン。

このまままっすぐ帰るか、寄り道するか・・・しばしトラック内で考えたが、奥さんのリクエストで熊野古道に行くことにした。

ということで、神戸大阪を一気に走り抜け和歌山県入り!

海沿いの【道の駅 とっとパーク小島】で宿泊。

夕食はまださほど腹が空かないので砂糖のご飯をレンチンして、またまた初日に買った【海老もっこり】のTKGと、胡麻豆腐、家から持参した納豆でさくっと軽めの夕食にした。

夜食に残っていた【朝倉山椒のロールケーキ】を食べきった(笑)

 

 

この道の駅は海釣りがメイン施設のようで、駐車場も半数以上が釣り客専用のようだ。

幸い奥に大型バス駐車場があったのでそこに停めることができた。

南紀白浜まで走り、【とれとれ市場南紀白浜】で、マグロの刺し身と珍味3品セット、梅干し、みかんを購入。

市場の前にトラックで駐車すると、どう見ても搬入の業者・・・( ̄▽ ̄;)

思い切りステルス大作戦でとてもキャンピングカーで遊びに来ている観光客には見えない(笑)

大きな体なのに透明人間になったような不思議な気分である。

海沿いの爽快なドライブ。

トラックからの視界はミニバンの比ではないくらい高いので、どこを走っても景色はほんとうに天下一品だ。

奥さんが道の駅のスタンプ集めをしているので海岸沿いの【道の駅イノブータンラ・すさみ】【道の駅 すさみ】【道の駅 くしもと橋杭岩】と3つ連続でスパンプ押しまくり。

道の駅としてはちょっと微妙な施設もあったが、橋杭岩の景色はいつ見てもすばらしい。ここで、あとで小腹が空いたときに食べようと、ご当地グルメのめはし寿司をゲット。

丁度昼時にクマの参道の入り口の大門坂駐車場に着いた。

すぐ近くにネットで評判が良かったレストラン【グリル一喜】で、自家製ハンバーグ定食と鉄板じゅうじゅうトンカツ定食を食べた。

どちらも丁寧に作られているなぁと感じられる質の高い美味しいランチだった。

 

腹ごしらえを終え、いよいよ熊野古道にチャレンジ。

【大門坂】と彫られた石碑を過ぎ、鳥居をくぐり、いよいよ山道に突入。

途中、古びた石段の道がありポスターにありそうな「ザ・熊野古道」という景色の中を登った。

熊野那智大社までネット情報では1.3km 40分の距離とあったがずっと上りなので、1時間近くかかってようやく大社の鳥居に到着。すでに息が上がっている・・さらに拝殿まで643段の階段を登り、ようやく【熊野三山】の一社【熊野那智大社】朱塗りの美しい本殿に到着・・・実はここに来たのは3度目。でも鼓動を歩いて参拝したのは初めてだったので、ようやく正式に参拝できたような気がした。

御朱印をいただき、八咫烏のおみくじを引いて、樹齢850年のクスノキの洞の中を護摩木を持ってくぐる【胎内くぐり】など、一通りの儀式をこなし、その奥に鎮座する【那智山青岸渡寺】にも参拝して御朱印をいただく。

神社と寺が隣り合わせにあるのは珍しい気がする。

【那智山青岸渡寺】の先に進むと【那智の滝】のビュースポットに。

三重塔と滝という組み合わせが日本らしい。

塔を通り過ぎ遊歩道に沿って歩くと、一旦車道に出て【飛龍神社】と書かれた鳥居に出る。滝はこの神社の御神体として祀られていているということで、鳥居をくぐり少し歩くと【熊野那智大社別宮飛龍神社】の付く。

g滝は目の前に見えているが【延命長寿のお瀧水】で【神盃】に注いだありがたいお水を飲んだり、1回なでると縁結び、2回で金運アップ・家内安全、3回で厄除けとなでる回数ごとにご利益がある【光ヶ峯遥拝石】をなでまわしたり、御朱印をいただいたり、ひととおり観光的な参拝を楽しんだら、奥にある瀧の近くまで行ってみた。

 

高さ133m、滝の流れ口の幅13m、滝つぼの深さ10m以上という豪快な滝だ。

滝には、白糸の滝のように岩から染み出るファンタジー系、段々に滝が連なる段違い系、岩肌を滑るように流れる滑る系・・等々、様々な姿があるが、1本ドーーーンと流れるというよりは落ちる感じの落差系が私は一番好きだ。

晴れた日は滝つぼには虹がかかったりして、これぞ滝!という感じがする。

 

那智の滝を満喫して、帰りは鳥居のすぐ近くのバス停からバスに乗り、大門坂駐車場まで戻った。楽だ・・(笑)


3時間半ほど熊野古道で遊んだので、汗もかいたし疲れもあるので、近くにあった【きよもん湯】で貸切風呂でのんびりして、今回の旅の〆とすることにした。

和風でこじんまりとしていて、泉質は無色で硫黄の香りがする。ぬめりがあって真から温まるいいお湯だった。

湯浴みも終わり夕方6時、とうとう本格的に岐路に向かう時が来た。

紀勢自動車道に乗り、奥伊勢PAで宿泊。

午前中にとれとれ市場で買った珍味で晩酌を始め、マグロの刺し身と道の駅で買っためはり寿司でさくっと夕食。

めはし寿司とくほは今回初めて知った熊野地方の郷土食で、高菜の葉でおにぎりをくるんだシンプルな料理だ。

それだけではちょっと物足りないような味だが、今回は刺身や珍味と一緒に食べたので白米の代わりでちょうどよかった。

珍味はイカの塩辛、燻製イカのサラダ、中華ホタテといくつかある中から3点を選んで1000円というものだった。

個人的には燻製イカのサラダが一番のお気に入り。

 

訪れた土地の特産品を集めた食卓は車中泊の醍醐味だ。

今夜は紀伊半島の海の郷と郷土食を堪能した。

翌朝6時起床。

東名高速などの主要な高速道路では無かったので、昨晩はトラックの数もあまり多くはなかったが、今朝になってみるとみんな出発したあとで、ポツンと1軒家状態・・・これはこれで、ちょっと寂しい・・(^^;)

 

昨日のめはり寿司や珍味の残りとインスタント味噌汁でささっと朝食。

まだまさ先は長い・・・うぅ~まだ帰りたくない・・・

 

8時には出発して、10時半ころ岡崎PAで休憩がてらに大好きな名古屋めしの惣菜を買いまくる。

1時頃には浜名湖SAに着き、岡崎PAde買った総菜でランチタイム。

 

SA内のフードコートでノンアルビールを買い、から揚げ、みそ串、手羽先、牛肉コロッケ、おかずセットなどテーブルに広げ、名古屋めしをつまみに昼からなんちゃって晩酌タイムそ満喫。あ~本物のビールが飲みたかった・・(笑)

奥さんはデコポン大福を食後のデザートに食べていた。酸味があって美味しいけど本家いちご大福の方がらしい(^^;)

夕方5時には山梨県の我が家に到着。

5泊6日、ざっと1700kmの旅が終了~!

当初の予定より1泊延ばして、まあまあ走りました。

お疲れさまでした!(笑)

 

 

奥さんのお土産、アニマルシリーズ。

城崎温泉で買ったのコウノトリの置物と熊野那智大社のおみくじの八咫烏。

うちにはお土産専用の棚があるのだが、そこにまたコレクションが増えたようす(笑)